痛み止めが効かない?副作用は?腰痛や関節痛の痛み止めについて徹底解説
強い痛みを抑えるために痛み止めを飲んだのに
なかなか症状が落ち着かない?
薬の副作用が怖い、大丈夫?
市販で買える薬であれば何が効くの?
痛み止めの疑問を解消!
目次
- ○ はじめに知っておくべき「痛み」について
- ○ 薬の副作用について
- ・副作用①:胃・消化器への負担
- ・副作用②:眠気
- ○ 病院でもらえる痛み止めの種類と主な使われ方
- ・ロキソニン、セレコックス、ボルタレンなど:NsAIDs(非ステロイド消炎鎮痛薬)
- ・プレドニゾロンなど:ステロイド(副腎皮質ホルモン薬)
- ・リリカなど:カルシウムチャンネル阻害薬(α2δリガンド)
- ・その他:カロナール、セデスなど(アセトアミノフェン)
- ・漢方薬
- ○ 市販で購入できるオススメの痛み止め:ラックル速溶錠
- ○ 頭痛や歯の痛みには?
はじめに知っておくべき「痛み」について
痛くて辛くてしんどい状況の時に
こんな内容を見ると余計気が滅入ってしまうかもしれませんが
大切なことなので記載しておきます。
まず「痛み」とは何かを知りましょう。
痛みはまず、体が教えてくれる何かしらのサインである。ということです。
例えば腰痛は
体の悪い使い方や運動不足、生活習慣の乱れを教えてくれますし
内科的な胃の痛みや生理痛なども
何か不調の原因があることを体が必死に教えてくれています。
痛み止めを使って一時的にでも辛さを止めたい気持ちは十分わかりますし
私も本当に辛い時は痛み止めにお世話になります。
しかし本当の原因を知らずに臭いものにフタという形で
痛み止めを服用し続けることは根本的な解決につながらず
危険な面もあることをしっかりと認識しておきましょう!
薬の副作用について
根本的な解決が図れないことも問題ですが
それより気になるのは副作用の部分ではないでしょうか。
良薬口に苦しとはよく言ったもので
副作用は必ず起こります。
ここではよくある副作用についてみていきましょう。
副作用①:胃・消化器への負担
まず痛み止めの代表的な副作用は
当然成分によって差はありますが、胃などの消化器への負担です。
飲み方が悪かったり、長期間にわたって服用すると
胃や腸を傷つけてしまうことがあります。
予防策としては、痛み止めの服用は必ず食後にしましょう。
これだけで胃のダメージを大きく減らすことができます。
痛み止めの中でも特に胃にダメージを与えるのがアスピリンです。
アスピリンと言われてもピンと来ないかもですが
有名どころではバファリンです。
急に生理痛に襲われて何も食べずにすぐに痛みを抑えたいからと言ってバファリンを飲むのはやめましょう。
おにぎり一個でもいいのでお腹に入れて
できれば30分ほど待ってから服用することをお勧めします。
逆にアセトアミノフェンは胃への負担が非常に軽く、緊急時であれば空腹時でも使用できます。
アセトアミノフェンの有名どころは
痛くなったらすぐセデス〜のセデスです。
薬の特徴やどの症状にどの薬を選べばいいのかは後述します。
副作用②:眠気
これもお薬によって違いますが
眠気を感じられる方もいます。
特に強いのが坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなどに処方される
リリカというお薬です。
市販薬ではないので乱用されることは少ないですが
強い眠気に襲われることが多いです。
めまいやふらつきも起きますので運転等は危険になります。
病院でもらえる痛み止めの種類と主な使われ方
腰や首、関節の痛みに悩まされた時
病院を受診すると
基本的には痛み止めと湿布をもらい
リハビリスタッフがいる病院ではトレーニングや揉み解しをしてくれるところもあります。
ここでは病院でもらえるような痛み止めの種類とその主な使われ方を解説していきます。
ロキソニン、セレコックス、ボルタレンなど:NsAIDs(非ステロイド消炎鎮痛薬)
「痛み止め」として整形外科などで良く処方されます。
炎症をおこす化学物質を増強させるプロスタグランジンという物質の産生を抑えることにより炎症を鎮めます。
その結果として鎮痛効果を発揮します。
そのため急性期のぎっくり腰やヘルニアなどには効果的ですが
慢性化してしまっている腰痛や首の痛みなど、炎症の無い痛みにはあまり効きません。
「最初は効いたのに、今はこの薬ダメなのよね、効かなくなっちゃったわ」と当院に来院される患者様も
よく訴えられますが、それは炎症が落ち着いたからです。
炎症が治っているはずなのにまだ痛いということは
筋肉や体の動かし方に問題があるはずなので
お薬ではなく、整体などで体を見てもらったり
ストレッチやトレーニングをして身体の問題点を解消していく段階に入っているとお考えください。
ずっと数ヶ月もこういったお薬に頼り続けるのは
身体を内側からも壊していっている可能性があることも知っておきましょう。
プレドニゾロンなど:ステロイド(副腎皮質ホルモン薬)
先ほどのロキソニンなどよりも強いお薬で
よくステロイドと言われるものです。
主に関節リウマチや膠原病といった
普通の痛みとは少し違う病気が関わってくるような痛みに処方されることが多いです。
アレルギーやめまいなどでも処方されます。
長期服用によって身体に悪影響も起きるので
お医者様と相談し、少しずつ減らしていけると良いお薬です。
リリカなど:カルシウムチャンネル阻害薬(α2δリガンド)
神経系の痛みの際に処方されることが多いお薬です。
坐骨神経痛、椎間板ヘルニア等で
神経が圧迫されたり引っ張られて刺激を受け続けると
痛みが起きますが、この薬により神経の痛みを抑えます。
そのため筋肉の炎症などには効果が見られないことが多いです。
このお薬で痛みが改善した人は
それで安心せずに坐骨神経痛のことをこちらの記事で理解して
根本的な原因を解決していただくことをお勧めします。
リリカを飲んでいるのに全く症状に変化がないということであれば
別の原因が隠れている可能性が高いので
慢性痛に詳しい整体などを受診されることをお勧めします。
その他:カロナール、セデスなど(アセトアミノフェン)
カロナールはこどもの解熱薬で良く使う薬ですが、なぜ大人の痛みに効くのか実はよくわかっていません。
炎症を抑える効果はほとんど無く、解熱・鎮痛とも脳に作用し効果を発揮すると考えられています。
欧米では変形性関節症の第1選択薬になっています。
関節が熱を持っている時に処方されることがあります。
漢方薬
主に中国で発展した、薬草などを煎じたりつぶしたりしてできた薬です。
なぜ効くのかよくわからないことも多く、効果が出る人でない人は体質によるところが多いです。
副作用は少ない場合が多いですし、ハマると凄く効く人もいます。
お薬が怖い、飲むと異常が起こるという方はお医者さんに相談してみましょう。
市販で購入できるオススメの痛み止め:ラックル速溶錠
上の4にあるアセトアミノフェンが主成分のお薬です。
副作用を抑えながら
素早い鎮痛効果を求める人に最適です。
突然のぎっくり腰などに最適でしょう。
生理痛などにも効果的です。
頭痛や歯の痛みには?
基本的に薬で凌ぐことそのものを私はお勧めしません。
強い頭痛は脳血管等の危ない疾病かもしれませんし
歯の痛みも虫歯などから来るもので
基本的には病院でみてもらう必要があります。
仕事や学校があるから…
と後回しにして薬で凌いだ気になってしまうと
取り返しのつかないことに至ってしまう危険性があります。
冒頭でも解説しましたが
痛みは体のサインであって、薬で抑えつけるものでは決してないことを覚えておきましょう。
腰痛や肩、首の痛みといった
体の外側の痛みに関しては
「腰痛専門」整体院札希-さつき-の総院長をしている私が
・それは病院に行ったほうがいいものか
・薬での改善はのぞめないから別の選択肢を考えたほうがいいのか
・痛みの根本原因はどこにあるものなのか
細かく状況を聞かせていただいた上で
適切な選択肢をご提案させていただきます。
ご質問やご相談があれば
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