腰の椎間板ヘルニアと診断されたら見て欲しい、原因と改善方法をわかりやすく解説
腰痛や足のシビレも起きて病院に行ってみると
『椎間板ヘルニア』と診断され、びっくりしていませんか?
正しい知識を持つことで
過剰な不安を感じることもなくなり
あなたの状態にあった治療を選択できるようになります。
原因から改善方法まで徹底解説していきますので
お悩みの方は是非最後までご覧ください!
目次
- ○ 腰椎椎間板ヘルニアとは?
- ○ 椎間板ヘルニアの症状
- ・椎間板ヘルニアの症状①:腰痛
- ・椎間板ヘルニアの症状②:足のシビレ、痛み
- ○ 椎間板ヘルニアと腰痛やシビレは関係ない?
- ○ すぐにでも病院に行ったほうがいい椎間板ヘルニアの症状
- ・危険な椎間板ヘルニアの症状①:下半身に力が入らなくなるパターン
- ・危険な椎間板ヘルニアの症状②:おしっこやうんちがコントロールできなくなるパターン
- ○ 腰椎椎間板ヘルニアの病院での基本的な対応
- ・腰椎椎間板ヘルニアの保存療法について
- ・腰椎椎間板ヘルニアの手術はどんなもの?
- ○ 手術のリスクは?
- ○ なぜ腰椎椎間板ヘルニアは再発をしてしまうのか?
- ○ 自分で腰椎椎間板ヘルニアの症状を緩和させる方法は?
- ・腰椎椎間板ヘルニアの症状を自分で改善する方法
- ・腰椎椎間板ヘルニアの予防方法
- ○ 整体やカイロプラクティックは腰椎椎間板ヘルニアに効果的?
- ○ 【全国で対応可能】ご案内
腰椎椎間板ヘルニアとは?
言葉の通り
腰椎(腰の骨の)椎間板(クッションが)ヘルニア(飛び出してしまう病気)です。
ヘルニアとはそもそも「脱出する」という意味の言葉です。
腰のクッションである椎間板の部分から髄核(ずいかく)と言われる「クッションの核のようなもの」が飛び出てしまう疾患です。
そうすると神経が圧迫されて炎症が起き、腰の痛みや足の痺れを引き起こしてしまうんです。
ちなみに腰椎とついていますが
首や胸の骨でも起こりますし、鼠径部などでもよく起こります。
ただ腰でヘルニアが起こってしまうと
厄介な症状を引き起こしてしまいます…。
椎間板ヘルニアの症状
腰の痛みと
足の痛みやシビレでは
少し理由が違うので分けて解説します。
椎間板ヘルニアの症状①:腰痛
通常クッションの役目をしてくれてるものが
大きな外力や急な動作によってグッと飛び出してしまうので
腰の部分で炎症が起こります。
強い腰の痛みを感じる人が多く
特に立ち上がったり、前屈みになって
椎間板の部分に負荷がかかるとより痛みが強くなる方が多いです。
炎症が強い時期は寝ていても痛みがあるという方もおられますが
ヘルニアになって診断も受けてから
何ヶ月も何年も腰が痛いというのは
炎症による痛みではないはずなので違う原因が隠れていることが多いです。
ヘルニアの根本的な原因については後述します。
椎間板ヘルニアの症状②:足のシビレ、痛み
足のシビレや痛みについては基本的に
腰のヘルニアが飛び出てしまって、障害を受けている神経に対応して症状が出ることが多いです。
細かく記載するとややこしいのでざっくりとお伝えすると
腰の骨の3番目と4番目の間などで椎間板が飛び出してしまっていれば太ももの前や外側に症状が出ますし
腰の骨の5番目と仙骨と言われる骨盤の間で椎間板が出ていれば足の甲やスネのあたりに症状が出る人が多いです。
ただこの症状は極めて個人差があり
教科書通りには再現されないことの方が多いです。
椎間板ヘルニアと腰痛やシビレは関係ない?
そして診断を確定させるためにはMRIなどで神経の状態をチェックすることになりますが
このヘルニアの脱出と痛み・痺れの因果関係もまた物議をかもすところでして…
国が発行している腰椎椎間板ヘルニアガイドラインの中にも記載がありますが
痛みを感じていない人でもMRIをかけてみると
腰の4番目と5番目の位置で25%
腰の5番目と仙骨の位置で35%もの人に
ヘルニアが飛び出しているのが見つかっています。
これはつまり
ヘルニアがあるから痛い、ヘルニアがあるから痺れてしまう。ということではない。
ということの証明に他ならず
ぼくが治療させてもらった人でも何人もヘルニアの症状が改善した理由はここにあります。
それはヘルニアの根本原因がどこにあるのか?という話と直結してくるのですが…
とは言え残念ながら
整体やマッサージでは手も足も出せないような症状や
すぐにでもオペをしたほうがいいという方も稀におられますので
次の危険なヘルニアの例についてまずは解説していきましょう!
すぐにでも病院に行ったほうがいい椎間板ヘルニアの症状
危険な椎間板ヘルニアの症状①:下半身に力が入らなくなるパターン
これは腰の部分の運動神経が障害を受けてしまっている可能性があります。
力が入らない筋力低下の状態までなってしまっていると
しっかりと病院で診断を受けた方がいいです。
神経の障害は日に日に悪くなってしまうことが多く
オペをしても治せない状態になってしまうこともあります。
下手に整体やカイロプラクティックと言われるところに行くと時間経過とともに症状が悪化する場合があります。
チェック方法としては
爪先立ちやかかとだけで立つことができるかどうかです。
これができないならマッサージや整体はオススメせず、病院に行くべきです。
危険な椎間板ヘルニアの症状②:おしっこやうんちがコントロールできなくなるパターン
これは椎間板ヘルニアでは稀ですが起きる可能性があります。
腰や仙骨周りの神経が圧迫されてしまうことにより
膀胱や直腸に関わる神経が問題を引き起こし排尿・排便のコントロールが効かなくなります。
こうなるとすぐにでも整形外科に行き、お医者様の診断を受けることが大切です。
できるだけ早ければ早いほどいいので
整体院やマッサージなどには行かず、必ず病院にいきましょう。
腰椎椎間板ヘルニアの病院での基本的な対応
では病院ではどんな処置が多いのかですが
基本的には「手術療法」と
手術をせずお薬やリハビリでなんとかする「保存療法」にわけられます。
腰椎椎間板ヘルニアの保存療法について
保存療法としては、僕が勤務していた整形外科などでは主に
・局所麻酔剤などを注射する神経ブロック
・鎮痛薬や血行を促進する薬などによる薬物療法
・コルセットなどを装着する装具療法
・腰回りの筋力を維持して症状を緩和するためのストレッチやリハビリテーション
などがあり、症状が軽い場合や適切な保存療法が施されれば改善することもあります。
保存療法を続けても改善しない場合や、症状が悪化して歩行や日常生活に支障を来たす場合、上記の危険な状態の場合には手術が検討されます。
ただ、実際に今は昔に比べ、すぐに手術をするということは減ってきました。
後述しますが、ヘルニアは再発率が高いということと
自然に退縮、つまりなくなってしまうことが多いからです。
これはマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)と言われる
体の異物を食べてくれるような細胞が大きく関わっています。
ウイルスなども食べてくれるマクロファージ君は
特に異物っぽいものに反応しますので
ガッツリと飛び出しているようなヘルニアの方が食べやすく
すなわち痛みやシビレが治りやすい傾向にあります。
マクロファージがうまく働くかどうかは
体の免疫状態と大きく関わるので
・強いストレス
・偏食
・睡眠不足
などの生活習慣の乱れにより
免疫機能が落ちていればその分ヘルニアの治り自体も遅くなる可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアの手術はどんなもの?
日常生活を著しく阻害する場合や
神経の問題を引き起こしている場合は手術を選択される場合もあります。
腰椎椎間板ヘルニアの手術は
飛び出てしまったヘルニアを摘出するような手術が一般的です。
ただどうしても皮膚や筋肉を切開し
負荷も多くかかるという点から
最近では比較的、体への負荷が少ない内視鏡を使った手術に注目が集まっています。
局所麻酔で行うことが可能で、術後の安静期間も1泊からと非常に短いです。
ただ最新の機器と技術が必要なため、どこでもそういった手術を受けられるわけではありません。
手術の種類についても状況次第で様々な選択肢があります。
専門医の判断をまずは聞きましょう。
手術のリスクは?
当然ながらリスクはあります。
神経を傷つけることによる下肢の麻痺や排尿・排便障害
感染による術後の炎症など、合併症が起こるリスクもあります。
ただそれより問題となるのは
『腰椎椎間板ヘルニアの再発』であると考えています。
腰椎椎間板ヘルニアの治療ガイドラインによると
手術をしてから1年経過時点で再手術に至ったのが0.5~4.0%,術後2年で1.6~9.6%,術後5年で1.5~8.5%である.
と記載されています。
しかもこれはその病院で追跡調査ができた事例になるので
再発して我慢している例や、それこそ整体などに通っている場合を除いた数字になるので
実質もっと多くの方が症状の再発を起こしている可能性が高いです。
なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか?
なぜ腰椎椎間板ヘルニアは再発をしてしまうのか?
腰椎椎間板ヘルニアの『根本原因』を解決していないからです。
ヘルニアが飛び出してしまい
前述した症状が起きてしまうことは原因ではなく、結果です。
なぜそもそもヘルニアが飛び出してしまうのか?
原因は『腰(腰椎)の動きすぎ』にあります。
腰は重たい頭や上半身を支えなければなならない部分であり
基本的に動きはとても少ない部分になります。
解剖医学的にも
腰椎は前屈10度、伸展3度、回旋はごくわずかとなっており
※腰椎の解剖とキネマティクス 松尾庸平より抜粋
動きすぎてはいけない部分になっています。
その代わりに腰の上下の関節である胸椎や肩甲骨、股関節が動いてくれることによって
負荷を分散しています。
しかし、デスクワークや重労働、日々の疲労の蓄積などにより
肩甲骨や股関節周囲の筋肉が緊張を起こし動かなくなることにより
代わりに腰が動きすぎてしまいます。
強い負荷が急にかかった結果として椎間板のクッションが飛び出してしまい症状を起こすのが
腰椎椎間板ヘルニアの『本当の根本的な原因』なのです。
手術をしたところで
術後のリハビリはありますが
股関節や肩甲骨といった正しい体の使い方まで伝えられず
同じような生活習慣を送ってしまうと
数年経ったときに再発してしまうのは火を見るより明らかです。
自分で腰椎椎間板ヘルニアの症状を緩和させる方法は?
ここでは
痛みや痺れを自分で多少なりとも改善する方法と
腰椎椎間板ヘルニアにならないように予防する方法をお伝えします
腰椎椎間板ヘルニアの症状を自分で改善する方法
とにかくまずは股関節の動きを取り戻し
腰の骨にかかる負荷を減らすのが絶対に必要です。
やり方としてはできれば
テニスボールを用意してください。
100円ショップとかで売っているもので大丈夫です。
家にない場合は瓶の底のような
少し硬くて、丸い形状のものであれば大丈夫です。
ご準備いただけたら
①仰向けに両膝を曲げて寝る
②お尻の押すと痛気持ちいいところを探してボールをセット
③セットされている足だけを横に倒して深呼吸をゆっくり5回繰り返す
これを朝と夜欠かさず行ってください。
少しずつお尻の筋肉の緊張がほぐれて
腰の痛みや足の痺れが改善される方が多いです。
少しわかりにくいと思うので
こちらの動画もご参考になさってください。
腰椎椎間板ヘルニアの予防方法
予防方法はシンプルなもので、スクワットがいいです。
お尻の筋肉を鍛えてあげて
正しく動くようにしてあげるだけで大きな予防になります。
①肩幅より少し大きく足を開いて立ちます
②目線の高さに腕を上げます
③膝が爪先より前に出ないようにゆっくりお尻を下ろします
④ゆっくり10~20回ほどを毎日繰り返しましょう
筋肉痛が強かったり、腰に痛みを感じるような時は
むりをせずやめましょう。
整体やカイロプラクティックは腰椎椎間板ヘルニアに効果的?
前述した危険な腰椎椎間板ヘルニアの症状が出ていない状態で
全身を見て正しくアプローチしてくれるようなところであれば
腰椎椎間板ヘルニアの症状の改善が見込めることは多々あります。
ヘルニアが飛び出していること自体はどうしようもありませんが
・腰が痛い
・足が痺れる
・歩ける距離を伸ばしたい
といったお悩みは解決されるかもしれませんので
勇気を持って一歩踏み出してください。
もちろん「腰痛専門」整体院である私が総院長を務める
整体院札希-さつき-も全力であなたをサポートいたします。
【全国で対応可能】ご案内
最後に少しご案内をさせてください。
「腰痛専門」整体院札希-さつき-では腰椎椎間板ヘルニアの方の施術も
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あなたの症状が少しでも早く改善されることをお祈りしております。